● 性格
とても陽気な性格を持っている。
人間に対しては、どこまでも愛情と愛嬌をささげる。
人間を楽しませることに何の出し惜しみもしない性格である。
人間に対して反抗的な態度は、まったくといっていいほど見せることはない。
何時も飼い主の一挙手一投足を関心を持って見ている。
自分に関係のある行動があれば、直ぐにそれに対応ができるようにと・・・。
小さい所で沢山飼える犬と言われていることは、体が小さいからだけでなくその性格にある。
それは、人間の指示には素直に従い、仲間のパグともよく調和して生活するところにある。
5頭や10頭を一緒に庭に放しておいても、まったくいさかいを起こすことがなく、それぞれのペースで仲
良く遊んだりくつろいだりして過ごしている。
多頭数飼っても大変さをあまり感じさせない犬種である。
パグを飼った人は、もう一つ欲しくなる人が多い。
最初にオスを飼った人は次はメスを、最初にメスを飼った人は交配してその仔犬をというように。
それは、このパグの持つ魅力に取り付かれてしまうからである。
パグ菌に冒されてしまう人は多いのである。
お金とパグは多ければ多いほどよい。
とは言いすぎか・・・・・・。
● 頭
内面的な頭
パグを見て、「この犬頭がいいんだってね」と言う人も多い。
パグは使役犬でなく愛玩犬であるから、それほど頭がよい犬種と考えることはできない。
それでは、なぜ頭がよいと評価されるのであろうか。
それは、性格がそれを導かせているものと考えられる。
人間に愛情をささげることは人間とのスキンシップを好み、そこから人間の考えることを読み取る能力
が発達しているからであると考える。
また、飼い主の一挙手一投足を関心を持ってみていることは、それに対応する行動を常日頃から心が
けているものと考えられる。
性格が自然に人間に対し、そういう行動を取り、それを人が見て頭がよいと判断するものと思われる。
外面的な頭
大きな頭が特徴であり、魅力である。
文豪トルストイの頭のように大きい。
しかし、トルストイはゴツイ顔をしているが、パグは美しく可愛い顔をしている。
その辺に、外面上の重要な違いを持っているのである。
トルストイをけなしたままでは申し訳ない。
そこで一言、パグの知能はトルストイのそれに負ける。
● 顔
鼻は、短く詰まっている。上から下まで平らな顔である。
狐のように尖った顔の他犬種とは確実に一線を画す。
その顔にある眉間の皺、これがなんともいえない魅力である。
何で、眉間に皺が発達したのか。
その歴史は知らない。
歴史や論理はともあれ、そこに魅力を感じれば、それでいいのだ。
この皺は、単なる皺と違って場面に応じていくつかの表現をかもし出すのである。
それは、狂言師が操る能面のように。
あるときは愛嬌を表現し、あるときは困った様子を表現し、ナサケナ顔を表現する。
とぼけた様子もこの皺が表現する。
そうだとすれば、君は怪人二十面相と勝負できるか。
パグ曰く、かかって来い怪人二十面相。
おお、頼もしいやつだ。
● 目
ダークで、丸くて大きいのが特徴である。
犬界の、石原裕次郎である。
そこで、パグは別名裕次郎犬とも言われている。
尚、ヨーロッパ、アメリカのパグも、海を渡ってきたのであるが、青い目はしていない。
まん丸であり、球状に目玉が3分の1くらい飛び出ている。
目の怪我には注意が必要である。
この目を見ていると何をしたいか、求めているかが大体わかる。
目が表現するのである。
殆どが、主人の呼びかけを待っている。
● 毛
短毛である。
よって、手入れが楽である。
とはいえ、換毛の時期にはパグだってよく毛が抜けることには変わりはない。
色は、シルバーフォーン、アプリコットフォーン、ブラックがある。
前二者は、一般的にはシルバー、アプリコットを入れずにフォーンと呼ばれている。
いずれであっても短く、柔らかく、光沢のある毛が好ましい。
● 運動能力
パグは、あまり動作が活発でないように思っている人もいるようである。
しかし、それは間違いである。
全力で走りもするし、ジャンプもする。水泳だってできる。
全て個体がどういうタイプであるかである。
● パグは太りやすいか
パグは太りやすいと知ったかぶりしていう人がいる。
しかし、これも間違いである。
太りやすいのもいるが、普通の体系を自然にキープするのもいる。
そして、痩せて太れないのもいる。
一番多いのは、普通の体系を自然にキープするタイプである。
全て個体がどういうタイプであるかである。
太りやすいのであれば、それは食事で調整すればよい。
飼い主が、その行動を採ることである。
簡単なことである。
● いつか通りを歩いていたら
パグ3頭をつれて通りを散歩させていたら、走ってきた車が徐行し始めた。
はじめは気に留めなかったが、対向車もなさそうなのに超スローな徐行がしばらく続く。
どうしたのかな、とその車を振り向く。
すると、
乗ってる人全員が、パグのほうを見て、ニカーと満面の笑顔で、幸せ気分に浸っているではないか。
パグは、その顔、姿、歩様を見せただけで、人間を幸せの虜にさせてしまう魔性の犬である。
ルンバのコーヒーよりも効く。
● Pug Dog Club of America
Pug Dog Club of Americaのサイトでは、次の表現で締めくくっている。
「彼のハートは、すごいユーモアのセンスを持ち愛嬌があるという点で、ユニークなキャラクターである。
同時に彼の身のこなしは非常に威厳があり、
それらは楽しく大胆である。
パグは、喜ばすこと、学ぶこと、愛することを切望している。
パグにとって最も大きな要件となることは、あなたがあなたのパグを愛し返しているということである。
Pug
Dog Club of America-このページを和訳
世界の犬 : 9G 愛玩犬 : は : パグ - PUG
● パグはパグ犬に非ず
なお、パグ犬と言う人が以外に多く見られますが、犬種はパグであり、パグ犬ではありません。
紀州犬、柴犬はれっきとした犬種名です。
日本語では日本人、アメリカ人と表現しますが、英語表記ではジャパニーズ、アメリカンです。
この感覚からパグに「犬」をつけパグ犬としたのでしょうが、それは間違いです。
変な接木はしない方がが良いです。
世界表記は英語表記と同じ方法となっています。
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