PUG(パグ)
FCIスタンダード No.253
■ 原産地
中国
■ 後援国
イギリス
■ 用 途
コンパニオン・ドッグ
■ FCl分類
グループ9 コンパニオン・ドッグ&トイ・ドッグ
セクション11小型モロシアン・タイプ・ドッグ
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沿 革
中国の古い愛玩犬だが、オランダにもたらされたのが1600年代の末頃だったといわれ、そのためヨーロッパではオランダの原産犬種として信じられていた時代が長かった。
ペキニーズなどと同じ祖先犬から作出されたといわれている。
しかし、中国におけるこの犬種の 沿革はまったく不明である。
イギリスには、オランダ東インド会社を通じてもたらされるや、貴族の夫人たちに愛好され急速に人気犬種となった。
当時は断耳をする習慣となっていた。
この犬種を愛好した皇帝や貴族のなかにはイギリスのウイリアム3世(1650年~1702年)、ロシアのエカテリナ2世王妃(1729年-1796 年)などがいる。
バグとは、ラテン語のにぎりこぶしのことで、頭部の形がにぎりこぶしに似ているところから名付けられたと伝えられている。
国によって犬種名が異なっている 珍しい犬である。
■ 一船外貌
明らかにスクエア、で、コビーで、体躯はコンパクトで、引き締まった体つきをし、筋肉は硬い。
■ 習性/性格
かなりの愛嬌があり、威厳と理解力がある。
安定した性格である。また、愉快で活発な性格でもある。
■
頭部(ヘッド)
大きく丸いがアップルヘッドではない。
◆ 頭蓋部
・スカル
くぼみはまったくないが、皺は明瞭である。
◆ 顔部
・マズル
短く、ずんぐりしており、スクエアであるが、上向きではない。
・顎/歯(ジョーズ/ティーズ)
わずかにアンダーショットである。
ライ・マウスや、歯や下の見えているものはきわめて好ましくない。
下顎は幅広で切歯はほぼ一直線に生えている。
・目(アイズ)
ダークで、大変大きく、球状である。
やさしく、熱心な表情で大変輝きがあり、興奮しているときにはきらきらと輝く。
・耳(イヤーズ)
薄く、小さく、黒いベルベットのように、小さな柔らかである。
二種類の形がある。小さなドロップ・イヤーが折り重なり、後ろに折れた耳たぶ(ローズイヤー)と、耳たぶ前方に折れ耳の穴を覆うようにスカルに沿って垂れている(ボタンイヤー)がある。後者の方が
好ましい。
■ 頸(ネック)
僅かにアーチし、力強く、太く、頭部を誇り 高く掲げるのに十分な長さがある。
■ ボディ
短く、コビーである。
◆ 背(バック)
トップラインは平らで、ローチ・バックで もなければ、窪んでもいない。
◆ 胸(チェスト)
胸は幅広く、肋はよく張っている。
■ 尾(テイル)
巻き(ツイスト):尾付きは高く、尻の上にできるだけ固くカールしている。ダブル・カール
がたいへん好ましい。
■ 四 肢(リムズ)
◆ 前 肢(フォアクオーターズ)
脚はたいへん頑丈で、真っ直ぐで、適度な長さで、ボディの真下についている。
・肩(ショルダーズ)
よく傾斜している。
◆ 後 肢(ハインドクオーターズ)
脚はたいへん丈夫で、適度な長さでボディの真下についており、後望すると真っ直 ぐで、平行である。
・膝(スタイフル)
よい角度を成している。
◆ 足(フィート)
ヘアー・フィートほどの長さはないが、キャット・フィートほど丸くもなく、指址は分かれており、爪はブラックである。
■ 歩 様(ゲイト/ムーブメント)
前望すると、脚は肩の真下で動き、足は真っ直ぐ前方を向いており、内向も外向もしていない。
後望した時の動きも正確である。前脚は真っ直ぐ前に伸び、後脚はスタイフルを用 いて自由に動く。
後肢の特徴的な歩様により、僅かなローリとグを見せる。
■ 被 毛(コート)
◆ 毛(ヘアー)
細く、滑らかで、柔らかく、短く、光沢が
あり、粗毛でもなければ、ウーリーでもない。
◆ 毛 色(カラー)
シルバー、アプリコット、フオ’一ン、ブラックである。
どの毛色もたいへん明瞭で、トレース(後頭部から尾にかけてのブラッ クのライン)やマスクとのコントラストもはっきりしている。
マーキングは明瞭である。
マズルやマスク、耳、頬の上のほくろ、サム・マークや前頭部のダイヤモンド、トレースは黒いほどよい。
■ サイズ 理想体重は6.3~8.1kg。
■ 欠点
上記の点からのいかなる逸脱も欠点とみなされ、その欠点の重大さは逸脱の程度に比例するものとする。
■失 格
陰畢丸。
FCI - Fédération Cynologique ...-このページを和訳
社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC) - 純粋犬種の犬籍登録、血統書
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